カローラツーリング、244万7500円からの実用ワゴンが示す最後の良心
SUVが席巻するいまの市場で、ステーションワゴンはすっかり少数派になってしまった。しかし、カローラ ツーリングを目の当たりにすると「やっぱりワゴンっていいな」と心から思える。価格は244万7500円から、WLTCモード燃費はG 2WDで28.8km/L。派手さよりも、毎日の使いやすさを最優先にした実用車の良心がここにある。
カローラ ツーリングの最大の魅力は、SUVのような押し出しの強さではない。全長4495mm、全幅1745mm、全高1460mm、ホイールベース2640mmというサイズ設定が絶妙だ。大きすぎず、それでいて荷物はたっぷり積める。背が高すぎないから走りは落ち着いているし、立体駐車場にもすんなり入る。この「普通に使える感覚」が、今の時代にはむしろ貴重に映る。
SUVは見晴らしの良さや人気の高さが魅力だが、全高が上がれば乗り降りや走りのフィーリングも変わってくる。カローラ ツーリングは低い荷室床のおかげで荷物の積み下ろしが楽で、ワゴンならではの安定感も備える。家族での買い物、週末の小旅行、仕事道具の運搬まで、日常のあらゆるシーンでストレスなく使える。流行よりも実利。これこそカローラの真骨頂だ。
2026年5月の一部改良では、エントリーグレードのXにもスマートエントリーやナビレディパッケージが標準装備となった。最も安いグレードでも、現代の便利な装備をしっかり押さえているのは嬉しいポイントだ。
価格体系は以下の通り。X 2WDが244万7500円、X E-Fourが266万2000円。G 2WDが281万2700円、G E-Fourが302万7200円。上級グレードのダブルバイビーは2WDが317万9000円、E-Fourが339万3500円。60周年記念仕様のアクティブスポーツは2WDが328万2400円、E-Fourが349万6900円だ。
燃費性能も見逃せない。WLTCモード燃費はX 2WDが28.4km/L、G 2WDが28.8km/L。E-FourモデルでもXが26.7km/L、Gが27.5km/Lをマークする。SUVと比べて軽快で、燃料代も抑えやすい。この数字を見ると、ステーションワゴンの合理性はまだまだ色あせていない。
おすすめはG 2WD。281万2700円で燃費28.8km/L、装備と価格のバランスが秀逸だ。とにかく安く実用ワゴンが欲しいならX、見た目の満足度まで求めるならダブルバイビー、記念車らしさを楽しみたいならアクティブスポーツという選び方ができる。
結論として、カローラ ツーリングはステーションワゴン最後の良心と言いたくなる1台だ。SUVほど派手ではない。しかし、安く、燃費がよく、荷物が積めて、走りも自然。毎日ちゃんと使えるクルマを真面目に選ぶなら、これほど頼れる存在はなかなかいない。

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